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毎日絶え間なく道路を走っている自動車。この自動車の群れを見ていると、どこか「環境に悪いな。」という印象を持つ方も多くいることでしょう。その根拠としては排気ガスを産出することもそうですが、車が使用済みになったときに大きなゴミとして扱われるということを想像してしまうからかもしれません。

しかし、その想像は大きく間違っていることを申し上げておきます。なぜならば、使用済みになってしまった自動車の多くの部位はリサイクルされることによって何度も何度も再利用されているからです。それゆえに、自動車はリサイクルの優等生とも呼ばれており、環境にとってはむしろ善の存在であると言っても良いほどなのですよ。

自動車がリサイクルの優等生と呼ばれるのには理由があります。その理由は、使用済みの自動車の80%以上がリサイクルされているということです。
(参考:どうせ買い替えるなら外車にするべきでしょ!

実は自動車はたとえ動かなくなったとしても、それに備え付けられている全ての部品がダメになっているわけではないですから、使える部品はその都度取り外されて再製品化が行われています。そうすることによって、環境に配慮しつつ部品生産のコストを削減できるという二重のメリットを得ることができます。

また、自動車には主に鉄が使用されていることから、鉄スクラップとしての再資源化が行われます。鉄スクラップはたとえ純度の低いものであったとしても、鋼鉄などに加工されて建築資材や数多の機械の素材として用いられますので、ある意味自動車から出る鉄スクラップによって日本の鋼業や工業は回っている側面もあるでしょう。ですので、自動車は環境に悪い存在ではなく、環境にも優しいリサイクルの優等生でなのです。